松のお手入れいたしましょう。

この時期は、松の「みどり摘み」のシーズンです。

「松の手入れができれば、一人前」と

言われるほど手入れの難しい樹木です。

ここはひとつ、プロにお任せください～。

そんなわけで、この時期、庭屋さんは大忙しです!!!


遠州地方で「みどり摘み」は、

4月下旬～6月初旬に行われます。

この辺の地域では、「5月の松の手入れ」と言われています。

新しく伸びた芽を摘み取る作業です。

こちらは、手入れ前の状態です。

（ちなみに、「門かぶりの松」です。）





作業手順は、一番高い所の、一番奥から。

松は、葉のない所から、芽が出ません。

一本、一本を大切に扱います。

枝をやさしく包み込むように、下から手を入れます。


脚立を立てる位置で、随分作業範囲が変わってくるので

最初に脚立を立てるのは重要ポイントです。

自分の居る場所から届く範囲を、枝の順番に手を入れていきます。

この時、ハサミは使いません!!!

手で新芽を摘み取っていきます。

おかげで、職人さんの手は松ヤニで真っ黒け・・・。





こちらは、みどり摘みをする前の状態です。





それが、新芽を摘むと・・・・。

こんなに日の光が入ります。

サラサラな感じです。





これで、松の「みどり摘み」が終了しました!!!

 


お庭の本場京都では、「京すかし」という

京都独特の手入れ方法があるそうです。

盆栽のように作り込まず、自然に伸びたままの枝の形を

そのまま使っています。

もともとは、「もみあげ」作業でしたが、

最近では、「みどり摘み」、「中芽摘み」を

する事が多くなって来ているそうです。

枝が増え、混んできたら、枝抜き作業をします。

自然景を楽しむ感じです。


松の奥深さを感じますね。



くノ一青でした。





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