造園技能士
今回は、とってもシンプルで
昔から日本にある庭園アイテムの施工を行いました。
『四つ目垣根』。
前回施工したものが、だいぶ朽ちてきたので
お取替えのご依頼をいただきました。
数年前に施工した『四つ目垣根』です。
まだ、朽ちてはおりませんが、だいぶ古くなっております。
ここからが、職人さんのお仕事です♪
竹の柱となる丸太杭を2本立てます。
基本の「キ」
1本目に対して、2本目の通りが合うように。
通りを合わせないと、丸太杭が3本ある場合
竹を組んだ時に、ねじれてしまいます。
2本の杭は、頭の高さが同じになるように水平にます。
竹さんの出番です。
まずは、「胴縁」を3本。(今回は、省略垣根です。)
「胴縁」は、2本の丸太杭をつなげる役目と、
「立子」(垣子、建子、竪子)=「たてこ」を結ぶ役目があります。
「胴縁」については、時代と共に??
色々な工法が使われてきました。
左から
丸太杭にキリで穴を空けて、その穴に竹の先端を入れる工法。
中心から胴縁が伸びるので、とても美しい仕上がりになります。
中央
竹を、丸太杭に合わせて斜めに切り、丸太に沿わせて止める工法。
丸太杭と、竹がキレイにピッタリ合っていると美しい仕上がりになります。
右
節止めした竹を、そのまま丸太に止める工法。
簡略化されたカジュアルな仕上がりになります。
この「四つ目垣根」を開発した方は、「おもてなし」の心があったんですね♪
「境界」としての役目を目的としていた場合、「胴縁」だけでも目的は果たせます。
ソコに、「立子」を立てることで、「見た目」も良くなり、強度も増します。
立子の位置も等間隔にして、頭は、竹の「節」で止め(切り)ます。
竹の節を止める場合、浅すぎると、穴が開いてしまうし
深すぎると、水がたまって腐ってしまいます。
丁度良い、節を切る位置があるんです。
胴縁に、立子を立てるときは、「前、後ろ」と交互に立てていきます。
そうすることで、どちらから見ても、「表」として見ることができるのです。
立子も水平に打ち込みます。
垣根らしくなってきました。
胴縁と、立子はくっついていないので、まだグラグラしています。
結束。
胴縁と、立子を一緒に結びます。
「シュロ縄」という、シュロの木の毛で作られた、自然のヒモを使います。
この結束をする時に4か所の目ができることから、『四つ目』と呼ばれるそうです。
とてもシンプルかつ、境界としての役目を十分に果たしてくれます。
ちなみに、この『四つ目垣根』は造園技能士2級の課題となっています。
ついでに言うと♪
手前に移りこんでいる灯篭は、松琴亭型です。
以前、にわよしチームでも、会長が好んで使ったことがあります。
この時は、「国産」の灯篭を使用しました。
埋め込み型で、コロンとしていて、かわいいでしょ??
灯篭には、色々な種類があります。
にわよしチームでも、色々な灯篭を使ったお庭を施工してきました♪
中国産が出回る中、「国産」♪
違いが分かりますか??
今度、良いサビ色をしている「水鉢」についてもお届けしますね~。
修行と経験を積んだプロの技能士(職人)さんは、
四つ目垣根のバリエーションも幅広く
以前は、このような創作垣根の施工をしました♪
造園の世界は、昔から色々な人の生活の傍らにあり、奥深いです。
にわよしチームの虎の子♪
『造園辞典』
にわよしチームの会長が若かりし頃、修行時代に読みふけった愛読書です。
この辞典には、「造園業界」の用語など、分かりやすく記載されています。
昭和49年発行と、かなりビンテージ。
時がたっても、庭がソコにある限り、現代でも大活躍の『造園辞典』です♪
くノ一青でした。
お陰様で、100周年を迎えました。
庭の事はもちろん何なりとお気軽にご相談ください。
【(有)コスモグリーン庭好】
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《うなぎいもぷりん》は、【遠州いも好】にて、販売中♪
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