さて、今回は【造園】編。　お庭作りの巻きです。


あら。　珍しく部長が造園の現場に登場。

入荷した樹木のチェック&植栽準備をしています。
高さ2メートルの「ホソバ」さんです。

 




既存の松、景石、灯篭などを使って、新しい樹木も増やして
「景観を楽しむ庭」を作ります。

地のラインがポイント。
真っ直ぐにしてしまうと、単調な雰囲気になりますが、
カーブを描くことで、メリハリが付き、人工ですが、自然調に、
後ろの本物の山の森をバックに「和風テイスト」で作りこんでいきます。

 

引き締め効果と、土の栄養のために、コス研の堆肥をマルチング材
として使用しました。

そして、【クラピア】を点々と植えつけました。
来年の今頃は、地面が緑色と小花で華やかになります。

カーブのラインに合わせて、「天龍砂利」を敷いていきます。



今まで、このお宅で使用されていた、「景石」も
新しい石組みに復活しました。

この石組は、基本的な組み方です。
この石組みは「五行石の組み方」です。

中央の大きな石を主石として、その周りに沿え石を配置します。

華道（池坊）の古典的なお花の生け方と同じですね。

大きな石を中央に配置し、中、小の大きさの石を
バランスよく、配置します。
１つ１つがバラバラなイチにありながらも、
みんなが差さえあって、石の持つエネルギーを潰してしまわないように
組み合わせていくのです。

石組には、全て名前があります。
熟練の技で、基本の石組をアレンジして、世界に１つだけの
石組を作るのです。

今回のお宅は、既存の石を使ったので、限られた石の中で
石の表情を選択し、組んでいきました。


 

最近のお庭事情で、「石組」のあるお庭は少なくなってきてしまっていますが、
「石組」はとっても奥が深く、歴史も長い、日本文化です。

手前の石が分かりやすいですが、この石、どの位大きいか分かりますか？
見えている部分以外に、地面の下に、どの位埋まっているか・・・？

果てしなく大きい石かもしれない・・・。
そんな想像を膨らませてくれるのが、基本の石組のポイントの１つです。

「石組」は、石のエネルギーを最大限に利用した、
「パワーストーン」の元祖かもしれません。




こうして、新しい壁とフェンス、そしてお庭が完成しました。
出来立てホヤホヤです＾＾




 

これから、自然の恵みを受けて、人工らしさが減り、後ろの山々と
ますます調和していきます。










くノ一青でした。










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